TOPへ  1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |  次へ

誕生までの日々(4)〜


Q:もうすぐ、28週目に入ります。夫は仕事が忙しくて、私も働いているので出産の準備があまり進んでいません。 準備をするうえでのポイント等がありましたら、アドバイスをお願いします。



A:妊娠8カ月になるとお腹がどんどん大きくなるので、万が一の時に備えて、早めに入院準備用品をチェックしてバッグに入れ、緊急連絡先、病院へ行く方法などの準備も忘れないようにしましょう。また、赤ちゃん用品の準備をして、赤ちゃんが家の中で安心して眠ったり、のびのびと動くことができる等の過ごす場所を確保しておくことも必要となります。 お母さんが出産の準備を始めようとするころ、赤ちゃんも誕生に向けて準備を始めます。



誕生への準備

『妊娠7か月が終わるころまでに、胎児は母体外(特別な医療技術の助けなしに)でも充分生きながらえるほどに発達します。 この時点から、胎児は誕生という旅立ちのために「荷造り」を始めます。荷造りは以下のようになされていきます。

  • 1.外界にはさまざまな病原菌やウィールスがいることを「知って」いるので、母胎から抗体を集めます。
  • 2.何カ月にもわたって唯一の食糧となる母乳には、赤血球を作るために必要な鉄分が不足していることを知って、鉄分を体内に蓄えます。
  • 3.胎児は、回転して身体の位置を変え、頭部を下にして産道の方へと向かいます。
  • 4.皮下脂肪を充分につけ、一定の温度が保たれている子宮から出て、気温が大きく変化する外界でも対応できるようにします。
  • 5.胎児は、力強く、頻繁に動くようになり、子宮もとても大きくなります。 母親は出産のときが近づいて、本当に子どもが生まれることを実感し、子どもを受け入れる覚悟をしていきます。
  • 6.胎児の睡眠パターンは、母親の感じている太陽の運行のリズムに同調するようになり、 昼夜の区別がある外界の時間に適応しやすくなってきています。

 妊娠の最終段階で行われる、こうした胎児の主体的な賢い仕事ぶりには全く舌をまいてしまいます。
体内から体外への移行を、ひとつの連続した成長の過程として子どもが体験できるように、私たちもできる限り準備しておく必要があります。誕生という大きな変化に備えて準備を始めているのは、胎児自身です。ですから周囲の大人たちは、誕生してくる赤ちゃんが必要とする手助けができるような体制を整えておかなければなりません。
 周囲の大人たち、とくに両親は、体内での胎児の生活がいかに内容濃く、複雑なものであるかをよく理解しておきましょう。
そして、子どもを大切に思う気持ちを持っていれば、 誕生というかけがいのない瞬間に向けて準備が整ったことになるでしょう。
             「いのちのひみつ」シルバーナQ.モンタナ-ロ著



TOPへ 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |  次へ