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誕生(2) 分離と愛着


Q:生まれたばかりの赤ちゃんですが、泣く事が多いので心配です。初めての子育てで分からないことだらけなのですが、どう接したら良いのか不安になります。何が原因なのでしょうか?



A:生まれたばかりの赤ちゃんが泣いてばかりだと、何がいけないんだろうかと自分を責めてしまうこともあるのでしょう。まずは、何が原因なのか考えてみましょう。お腹がすいているのか、おむつが汚れてはいないか、眠いのに眠れないのか、暑すぎるのか寒すぎるのか・・・、それも違う場合は、何らかの病気の事も考えてみましょう。熱は?便の具合は?発疹は?健康面での異常がなければ、赤ちゃんの気持ちに寄り添ってみましょう。



 今まで胎内にいた赤ちゃんは、誕生によって今までと全く違った体外で過ごす事になります。頼りになるのは「胎内記憶」の中にある、お母さんの存在です。

◆分離と愛着

 誕生の際、母子の関係は心身両面から大切に保護されなければなりません。 なぜなら、母子双方にとって欠くことのできないものだからです。この関係が保たれることによってのみ、 誕生における分離という側面が、新しい形の結び付き(愛着)へと変容するのです。こうする事によって、 妊娠期間中の基本的特徴であった共生というあり方が、形を変えて再現されることになります。 もし他からの妨害がなければ、この結び付き(愛着)は、自然に容易に達成されます。 母親は、とにかく生まれたばかりの子どもを見ていたいし、触れたいし、自分の腕で抱きたいのです。 子どももまた、母親に触れられたいし、抱かれたいし、受け入れられたいのです。互いにいっしょにいたいという思いに加えて、 子どもに合った食べ物を持っているのは、母親だけなのです。哺乳類の赤ちゃんは、母乳があって初めて生きていくことができます。 人生の初めの数か月、新生児にとって、母乳だけが完全に消化できる食べ物だからです。
いのちに組み込まれた完全さと知恵とによって、 誕生という分離の過程は、たちまちのうちに新しい結びつき(愛着)へと変貌します。このきずなは、 母子双方にとって有益なことがたくさんあります。

◆誕生後に始まるもう1つの胎児期 

 母親と子どもは互いにそばにいて、共にいきていくことが必要です。新生児は9カ月もの間母体にいましたが、 まだ自立して生きていく態勢が整っていないからです。大人の食べ物はまだ食べられないし、 自分の意のままに動き回ることもできません。これは変則的な状態ですから、大人の側で少し気を使う事が必要です。 両親は子どもについての理解を深めることによって、誕生の初めの瞬間から子どもに適切な対応をすることができます。 繰り返しになりますが、子どもを大切に思う心と知識の両方とがあって、 人間の「正常」な発達が促されるからです。
             「いのちのひみつ」シルバーナQ.モンタナ-ロ著

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