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生後6〜8週までは母子共生期


Q:もうじき生後2カ月になる赤ちゃんがいます。最近おっぱいを飲む時に、初めは勢いよく飲んでいますが、後はだらだらと飲んでいて回数も減ってきています。心配ないでしょうか?



A:この時期は、口の周りの筋肉が発達してくるので、短時間でおっぱいをたくさん飲むようになります。また大脳が発達し満足感がわかるようになったため、満足した後はゆっくりと飲んでいるのでしょう。母乳ですと、はっきりとした量は分かりにくいかもしれませんが、生後2か月を過ぎると授乳のリズムが整ってくるので、1回の授乳で満足感があれば問題はないと思われます。



◆人間関係を育む食べ物
 『子どもは空腹を満足させるための量を、初めの数分間に夢中で力強く飲んでしまいます。後半になるとむしろ母親といっしょにいることが喜びで、母親の存在と食べ物を満喫しているからです。授乳中の子どもを観察すると、前半は目を閉じて、懸命に全身を使って飲むことに集中していますが、後半になると、くつろいで、吸い方もゆっくりになり、ときおり母親をじっと見ています。後半のこの部分は、私たちが仲のよい友人といっしょに食事をとったあと、コーヒーやデザート、食後酒で余韻を楽しみながら、食卓を離れずにおしゃべりを続けているひとときのようです。食事からこの部分を取ってしまったとしたら、食事の持つ社交の意味合いが失われてしまうのではないでしょうか。食事とは、人と交わり、親交を深めるための機会であるからです。
 子どもの授乳時間を大人が制約してしまったら、子どもが心から満足することはできません。赤ちゃんが心から満足している様子をみるのは、本当に嬉しいものです。子どもは自分から乳首を離して、微笑み、心身ともにリラックスしています。おっぱいを吸うために、ありったけの筋肉運動をしたあとに、このような状態に達します。そのためにどれくらい時間がかかるかは子どもによって異なり、同じ母親であっても、子どもによって異なるので判断はできません。とにかく母乳のすばらしさがすべて引き出されるように、配慮されなければなりません。なぜなら、子どもの成長に最適な食べ物を与えていても、人と接する幸せや授乳を通して毎日何回も体験する喜びを得ていないかもしれないのですから!』
             「いのちのひみつ」シルバーナQ.モンタナ-ロ著

 母乳が赤ちゃんにとって素晴らしい食べ物であることには変わりはありませんが、さまざまな理由で母乳を断念されたお母さんも多いと思われます。哺乳瓶からあげるミルクも同様に、母乳をあげる時と同じように抱き上げて、赤ちゃんと二人だけの時間を共に過ごす喜びを重ねることで、かけがえのない信頼感を育んでいけるのです。
 この母子共生期(生後6〜8週)に体験した事はそれ以降の人生に大きな影響を与える事になります。授乳を含めて、赤ちゃんとの触れ合いをゆったりと楽しんで欲しいと思います。



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