はじめに  〜「生命への援助」としての教育〜


 今、赤ちゃんを望んでいる両親、これから出産を迎える女性、そして、すでにお子さんと出会っている家族の方々など、子どもの育児に関わるすべての人たちに向けた子育て支援誌です。あらゆる育児情報が氾濫する中で、何が良い子育て方法なのか迷ってしまう方も多いかと思います。
 マリアモンテッソーリ教育は、そんな迷い道に光の方向を示してくれて、まっすぐにお子さんを見つめることができるようになるかと思います。
 マリアモンテッソーリは、教育は「生命への援助」であると言いました。すべての人間がその内側に秘めている潜在能力を実現できるのは、環境とのかかわりにおいてだけであり、環境からの手助けがある時だけなのです。どんな環境の中にも人間が存在し、その人間が環境を変えて、より良い命の発達を助けることが出来ると言っています。
 私たち子どもに関わる人は、子どもに対する愛情と同時に科学的な知識を持つことで、始めて命の発達のお手伝いが可能になると言えます。
 今年度は、さまざまな悩みを抱えている方の質問にスポットを当てながら、人生最初の3年間に人格の重要な部分が形成されるということを、「いのちのひみつ」(シルバーナQ.モンタナーロ著)を通して学んでいきたいと思います。

第1回 はじめに
第2回 〜誕生までの日々〜
第3回 〜誕生までの日々(2)〜
第4回 〜誕生までの日々(3)〜
第5回 〜誕生までの日々(4)〜
第6回 〜誕生〜
第7回 〜誕生(2)〜
第8回 〜誕生(3)〜
第9回 〜生後6〜8週までは母子共生期〜
第10回 〜おわりに〜

      以下、連載継続中です